たい焼が学ばせてくれたこと

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近所に和菓子職人が手掛けている「たい焼屋」さんがあります。年中無休で営業していますが、寒くなると特に人気で、近くを通りかかると甘くて香ばしい匂いで、ついつい買ってしまいます。もっちりした生地で小豆の餡も皮も美味しい「たい焼」を食べると、いつもこんなことを考えてしまいます。

父の会社に入社して初めての仕事は、「たき焼」屋さんです。近江町市場で間口一軒の大きさの屋台が私の仕事場です。市場という慣れない環境で、初めての「たい焼屋」を運営することは、私にとって複雑な葛藤と戦う日々でもありました。方言や習慣も違う環境に早く慣れて友達作りたいとか、私の作ったたい焼は本当に美味しいのか?お客さんに受け入れられているのか?もっと美味しいたい焼にするためには、どうしたらいいのだ!!こんなことを考えて近江町市場に通っていました。休みの日は、人気の「たい焼」を食べに行き研究したことは良い思い出です。

そして、職業を聞かれたときに「たい焼」を売っています。と言うのが恥ずかしかったことを覚えています。

そんな私ですが、和菓子職人が手掛ける「たい焼」を食べたときに、今までにない感動と驚きを感じました。餡子の炊き方やお菓子のプロが手掛けたたい焼は、今までにない美味しさです。小豆餡は甘くなく和菓子に入っているような上品な甘さです。たい焼の皮(?)ももちもちして甘く香りもいい感じなのです。この和菓子職人が手掛けるたい焼を食べたとき

たい焼のグレードが上がった!! そう思いました。

こんなに美味しい拘りのある「たい焼」屋だったらよかったのに! 自分が運営していた「たい焼屋」を後悔しました。その道のプロが携わるといいものが作れるんだなぁ・・・自分みたいな素人が見よう見まねで作ったたい焼ではダメなんだな・・・なんて自己嫌悪に陥ったくらいです(笑。

和菓子職人が手掛けるたい焼を見るたびに自己嫌悪に陥ること数年ですが、やっとこ気付いたことがあります。私は自分の仕事に向き合っていなかったのです。

たい焼き屋の運営は父の「やれ」の一言から始まったので、「自分がやりたくてやっているわけじゃない」こんな気持ちが常に心のどこかにあり、仕事に向き合うことはなかったのだと気が付きました。自分の仕事に向き合っていないので、流行りの店を回り研究したと言っても、熱意が足りてなく上辺だけになってしまっていたのです。だから自分の職業を言うのが嫌だったりするのです。

こんなことに気が付くのに何十年もかかりました(笑。 こんな大事なことに気が付かせてくれた、たい焼に感謝ですね!!

たい焼 ありがとう♡ たい焼を食べるたびに、こんなことを思い出しています。

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